育英会といえば、奨学金を貸し付けている機関ということでもおなじみですが、最近は奨学金を返さない人が多いということで注目されています。奨学金を言ってみれば借金です。借りた奨学金を返さないというのは、借金返済をしないで踏み倒しているのと同じ行為です。そもそも育英会の奨学金はかなり低金利で貸し付けてもらっているのに、そんな低金利の奨学金すら返済しないで借金返済を、踏み倒そうとしている若者が増えていること自体に、今の世の中があれていることがうかがえますね。
育英会のシステムとしては、奨学金を貸してそして返済してもらって、また新たに学生に貸せるようになるわけで、育英会が好きにお金を持っているというわけではありませんから、最初に借金返済をきちんとしておかないと、次の世代の学生たちが、育英会の奨学金を利用できないのです。
自分のときは育英会の奨学金にお世話になっておいて、いざ自分が借金返済をする立場になったときには、返さないというのでは、話になりません。育英会の奨学金が長きにわたって続いてきた背景には、こうやって借りた人がきちんと借金返済をして、次の学生が気持ちよく借りられるようにしてきたことが背景にあるわけですから、ここにきて、借金返済をしない若者が急増しているというのは誠に残念なことでもあります。
そしてこれは奨学金の返済という甘いことを言わず、借金の返済を踏み倒しているのと同じですから、法的手段に出て早めに対処すべき問題でもあります。